世界観

世界観
舞台モチーフと雰囲気は1930~40年代アメリカに同年代のイタリアを足したような場所。当時のアメリカはギャングたちの最盛期とも言える年代である。
ただし、現代と同等の技術・物品が多数存在しているため、史実とは雰囲気以外は別物であると考えてよい。
この世界では18世紀頃から摩訶不思議な異能力を持つ人間が生まれるようになっている。
舞台はある港街《ミザンセーヌ》。3つの組織のいずれかのメンバーであるキャラクターたちは、自らの組織がこの街の首領となるため、自らの能力を扱い争っていくことになる。
異端能力/超常能力
本来ならば有り得ない、人の力ならざる力。
その種類は千差万別、多少似ている能力はあれども、完全に同じ能力を持つ者はいない。
国に申請し登録、政府からの保護や支援を受けているいわば"一般"の者たちの力を《超常能力》というのに対し、申請せず自分勝手に力を使う者たちの力を《異端能力》という。
ミザンセーヌのギャングたちは全員、異端能力を使う《異端能力者》である。
ミザンセーヌ
3つの組織がしのぎを削る、眠らない港街。金や暴力、人望に異端能力がものを言うギャングの街である。
不夜街の名の通り、夜間でも街灯や店の明かりにより中心部は異様に明るい。だが、路地裏郊外のスラムは昼夜問わず薄暗く、用もないならば覗かない方が賢明と言えるだろう。
もうすでに国からは見捨てられており、ミザンセーヌのことは見て見ぬふりを突き通されているため、文字通りの無法地帯になってしまっている。ただ、内部では3つの組織がそれぞれ牽制し合っているためか、近年はよくある小競り合い以外の問題は起きていない。
ラージュ・ファミリー
ミザンセーヌの交易の要となる港の一部を違法占拠、そこを拠点とし街の支配を目論む密売組織。酒や薬、貴金属の密輸入を行い荒稼ぎしている。
街の商売の大部分を裏で操るが、ミザンセーヌ内ではまだまだ新参のファミリーであること、そして、それに伴い街やその近辺でのコネが少ないことが問題点に上がる。
イメージカラーは青。
カプリス・ファミリー
ミザンセーヌの北部にある巨大カジノを秘密裏に買収、合法だったはずのカジノを違法カジノに落とした賭博組織。もちろん賭博以外もやっているが、中心となるのはカジノでの儲け、それに関連する金融業である。
湯水のように資金は有り余っているが、それはカジノだけでの話で、カジノ関係以外に収入、もしくは商売となるものがないことが問題点に上がる。
イメージカラーは黄。
テネシテ・ファミリー
ミザンセーヌが不夜城、眠らない狂騒街として名を馳せるよりも前から街を牛耳り、影で支え貶めてきた中心組織。そのため他の組織よりも構成員が多く、街にも詳しい。
ミザンセーヌといえばテネシテ、と言っても過言ではなかったが、近年はテネシテ以外にも組織が増え、若い構成員の減少傾向や、以前に比べての組織内の仲間意識の希薄化が問題点に上がる。
イメージカラーは赤。